febb “SUPREME SEASON” ORIGINAL ALBUM

Photo Shunsuke Shiga

febbは同時に多くの作品を並行して作っていた。作ろうとしていた。
彼が当時話していた作品の一つがこの3rdアルバムだ。「今、3rdアルバムを作ってるんですよ。」と当時しきりに言っていた。並行して作っていたラッパーとしての作品、トラックメーカーとしての作品、クルーとしての作品等があったと思うからどの程度の期間をかけてこの作品を彼が作ろうとしてたのか、作っていたのかに関しては自分にはわからないです。
1stアルバムやそれより前からfebbのリリースする作品を手伝っていたけれど、2nd以降に関しては部分的に手伝っていたような感じで、ただ、何かしらの形で関わったいなかったことはないし、他の制作の現場に遊びに来たりもしていたし、CLUBでもあったし、単純に家に遊びに来たりもしたし、ほんと単純に「暇なんですがなんかないですか?」「小山行くから一緒に行く。」みたいな感じの日もあったりした。
仕事をすることを考えたりしながらも彼は音楽家、ラッパーでいることに闘っていたと思う。誰もが聖人ではないし、俺は彼にされたことで許せないことはたくさんあるけど(ただ、そういうの素直に謝ったりして、許せちゃうんだよな。)、本当、彼から送られてくる音楽を聴きたくないって思ってしまう時もあったけれど、febbの人生に何かしらの形で関わって来た。たとえ、彼が相談にのってくださいって家に来て、おさむ(椎名町)のとんかつを食べてそのまま夕方まで寝ていたとしても。それは続けてきた。
家族ともたくさんの相談をしたし、今も連絡をとりあってる。
今回の音源は自分が預かっているfebbのMACのゴミ箱から出てきた。ちゃんとゴミ箱もみてみようと思うと、曲順の振られたアルバムがそこに入っていた。その日はfebbのSPACE SHOWERの番組の打ち合わせの日で、打ち合わせに向かいながらアルバムが全部終わるまで聴いた。(遅刻しました。)東村山に住み続けていたfebbはそうやってどこかに向かいながら音源をチェックしてたんじゃないかって思う。
以前リリースしたSKINNY ( https://linkco.re/yThUyaap ) のオリジナルはこの時に見つかった音源ではなくスタジオであったパラデータから作ってます(この制作当時このアルバム自体はまだ見つかってなかったと記憶してます。)
本人がジャッジ出来ない音源をリリースするべきかどうかって言うことに関しては考えないといけないものだと思いましたが。この音源を2年弱自分は聴いていきて、マスタリングに出した際も、マスタリング代だけ払って出さなくてもいいのでは?と考えましたが、家族と相談して、即決でリリースする事を決め、P-VINEよりアナログ、CDがリリースになります。
今回自分からはプレスリリースではなく、少しまとまってないけど、リリースを発表した今日の自分の気持ちをニュースとして書かせていただきました。
febbに言われた
「マーシーくんだけは絶対捕まって欲しくないんですよ。」
って言葉今も大切に持っています。

JKTは全くGUESSが進めてくれてないですが、アルバムは最高だって言ってました。