THURSDAY WORDS… vol.6

 せいや君がNAIADを始める時に、渋谷のCYCLONEでライヴの前に「マーシーは好きじゃないかもしれないけど、自分なりにHARD COREを追求した結果NAIADになった。」というような事を言ったのがずっと頭の中に響き続けいている。その時のライヴは素晴らしくて、何より胸を打たれた。それは今でもまだ残っていると思う。
 AGENTS OF MANのJAPAN TOURの大阪場所でNAIADのライヴを見に来ていたKEMMY君と初めてちゃんと話したし、その時のKEMMY君の「AGENTS OF MANはあんまりですねー。」っていう言葉も凄く好きだなって今でも思い出す。余談だけど、AGENTS OF MANは東京、水海道、名古屋でしかBULLDOZE "BEATDOWN " カバー(ヴォーカル以外はBULLDOZE)やってないんですよね。HARD CORE PRIDEの時BAYSIDE JENNYの横の公園でUNDERGROUND HIP HOPの話をしたこと、その後に観たライヴは感極まって拳を突き上げるようだった。STRUGGLE FOR PRIDEに出会って、STRUGGLE FOR PRIDEとNAIADを絶対一緒にやりたいと思って、WIZ OWN BLISSがほぼ活動停止状態の頃恵比寿MILKでVINと一緒にイベントを開催した。その時にEBBTIDE RECORDSのMICHIOSHKAもDJとして呼んだ。京都のウーピーズでのセイヤ君の企画にも足を運んだ。あの日のSONICと今里さんとWARHEADとのドライヴ、今でも思い出します。
 .islea.を聴いた時にも思ったことを、この「ひかりのはしら」を聴いて、また思った、「HARD COREを追求している。」と。HARD COREはいつもそこにただ存在していて、ふと見上げるとそこにある。存在している。そうずっと思ってたことを心に強く思った。自分も今もHARED COREとは何か?その問いかけをずっと繰り返している。手で掴めるものじゃない何かを求めている。
 この素晴らしい作品のREVIEWを書かせてもらい、同じ日に自分は東金B¥PASSの作品をリリースした。千葉のサクラモンテで自分と、東金とセイヤ君がいた夜がある。MIX CDでHARD COREを追求した姿を見せてくれたIC5L4V£も間違いなくその場にいた。”さまざまな街に「ひかりのはしら」がある”と、この作品を聴いて言葉に出来た。
音を鳴らし叫ぶ。ひかりのはしらが地下から、内面から立ち上る。世界中にそのはしらはあることを感じている。私たちはそれらをHARD COREと呼んでいる。レコードは会話を生み出し繋がりを生み出していく。この作品は決して作り手の手から離れることはない。繋がっていく、強く、強く。「HARD COREとは?」という問いに対して、私はこのレコードを見せるだろう。丁寧にそして力強く。個が力強く自らの世界を提示するこの姿を。それを聴いた時の心の動きを。
「その存在は確実にあり、突然表出する。信じるものはそれぞれにあり一つのように感じる。世界中に突然起こる奇跡を追い求める話を思い出す。愛も憎しみも純粋にその現象を通して見える景色に向かっていく。感情に色がついていく。景色が開いていく。音は渦を巻きながら天へと向かう渦となり、ぶつかり広がる。気づけば自分は世界のどこかに立ち、咆哮している。待っていたものに気づく、ひかりのはしらを目の前にして。」
EMOTIONAL HARD CORE、NEW SCHOOL HARD CORE、CHAOTIC HARD COREといった置かれた言葉の上に言葉と音を重ねていく。CDでより細かく溢れていった粒子は、一年の時を経てアナログで荒くなった音の粒子となり巻き上がる。 YORIにより、CDの制作と時を共にミキシング、マスタリングを施され、JKTは裏返りゲートフォールド仕様となった.ISLEA.「ひかりのはしら」LPはここに全ての真実を見つめ存在する。混乱の世界の中で寄り添うことが出来るものが内にあることを教えてくれるように感じた。
--- LIL MERCY (WDsounds/RIVERSIDE READING CLUB) ---