
“シティー・オブ・グラス”
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ポール・オースターの「ガラスの街」と「幽霊たち」を読んで、ポール・オースターもまだ街の人間になれなかったのかなと思ってしまったことがある。「ブルックリン・フォリーズ」や「サンセット・パーク」で書かれる街との関わりとは違い、そこには挨拶、コミュニケーションは存在しない。そう思ってしまった。だけれど前者の本の中で、彼らは日々街に出てルーティーンのようでもあり、拡張していくでもあるように街に線を残している。いつもいつも世界が見落としているもの。わざと見落としているもの。ケアレスミスなんて言葉で片付けてしまうもの。FUCK DAT SHIT。そこに全てがあるというのもまた真実だ。何かが解る必要も、何かを代表する必要もない。しっかりと目を落として街を見たら、そこにはたくさんの声があった。レコード屋でレコードで目を落とす。大切なものを見逃さないように目を落とす。 EPは都市と人間の話を。NEW YORKの街への憧憬と東京への憎しみ。東京の優しさとNEW YORKの無表情な石を描いた作品となっている。TIMBERLANDはここではとても必要なものになる。聴いてくれたら嬉しいです。 --- J.COLUMBUS