
「MONKEY OFF MY BACK」
Label: WAVELENGTH PLANT
Release: 2023.4.5
Price: 3,000YEN with TAX
(フィジカル盤購入特典付)
{トラックリスト}
1. MONKEY OFF MY BACK
2. MOTOR YUK
3. FOREGONE CONCLUSION
4. GRIND IT OUT
5. JUST A THOUGHT
6. SPIT EAZY
7. OCEAN VIEW INTERLUDE
8. DOUGH RULES EVERYTHING
9. EXPERIMENTAL LABORATORY
10. TIME-LAG
11. BLOOD, SWEAT & TEARS
12. TBA
13. LINGERING MEMORY
{参加アーティスト}
ALCI
BUPPON
Campanella
GINMEN
WELL-DONE
{参加プロデューサー}
ISAZ
Kojoe
MASS-HOLE
OWLBEATS
UCbeats
【作品紹介】
ラッパーはフルアルバムを出してなんぼだ。
USの伝説的ヒップホップマガジン「THE SOURCE」のマイクレートシステムはフルアルバムでないと評価対象にすらならなかった。
派手なシングルや、コンパクトに凝縮されたミニアルバム、客演曲での印象的なバースも勿論良い。
だが、そのラッパーの力量・器量を計る指針となるのはやはりフルアルバムなのである。
三重鈴鹿から東海エリアをREPするYUKSTA-ILLは、まさにそのフルアルバムにかける思いを強く持つ”THE RAPPER”の一人だ。
自らの疑問が残る思想への解答を模索した1st「QUESTIONABLE THOUGHT」、
NEO TOKAIの軌道に乗った己を篩に掛けた2nd「NEO TOKAI ON THE LINE」、
世間を見渡しながらも自身のブレない精神力を全面に押し出した3rd「DEFY」、
これらはすべて明確なコンセプトの下、起承転結を意識して作り込まれたフルサイズのヒップホップアルバムである。
そんな彼が約4年ぶりにフルアルバムを引っ提げて戻ってきた。
「MONKEY OFF MY BACK」と名付けられた4枚目のフルとなる今作は、
立ち上げたばかりの自身のレーベル「WAVELENGTH PLANT」から世に送り出される。
「疫病の影響で時間は有り余る程にあった。その結果、楽曲は大量生産された。
只、アルバムを意識せず制作を続けていたので、まとまりを見いだすのに苦労した」、とは本人の弁。
しかし度重なる挫折と試行錯誤の末、やがてそれは本人の望むまとまった作品へと形を成していった。
その期間中に経験した、成長した、変化した、様々な出来事が楽曲に色濃く反映されたのは言うまでもない。
日々の葛藤、金銭問題、目を背けたくなるネガティビティをアートへ昇華する。
ローカルに身を置き、バスケを嗜み、嫁の待つ家へと帰り、リリックを書く。何気ない日常の描写すらドラマチックに魅せる。
適材適所に散りばめられた客演陣、そして夢見心地なサウンドプロダクションが、何かを始めるにはうってつけのSEASONに拍車をかける。
長い沈黙を破り2020年から2022年にかけフルアルバム4枚リリースの記録的なランを見せてくれたレジェンドNASの様に。
無二の境地に到達したYUKSTA-ILLが今、リスナーの鼓膜に向けてSPITを再開する。
YUKSTA-ILLが物語を語るようになったと、今作を一足先に聴いたら友人のライターが言っていたのだけれど、それはこの作品の本質を捉えた一言だと思う。その発言を聞いてから、またこのアルバムが好きになった。アルバムリリース情報とともに届いたTEASERのボールのように、世界は周り生活を回して行く。 WAVELENGTH PLANTの始める新たな物語の本編に行く前に、YUKSTA-ILLの今までの道を確かめてみることをオススメしたい。個人的には RRCのIKM部長に質問を考えてもらった YUKSTA-ILL INTERVIEW / その人たちにも守るべきものがある https://ave-cornerprinting.com/yuksta-ill-09232020/ WDsoundsとYUKSTA-ILLでともに作った16FLIP, BUSHMIND, GRADIS NICE, KID FRESINO ,ONE-LAW, PUNPEEのトラックとの1 ON 1 「TOKYO ILL METHOD」をリコメンドさせていただきます